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- 大久保にゃんにゃん物語~Nがオープンする前夜の食事会に参加

JKビジネスが盛り上がったのは、90年代の店舗型風俗全盛期と同じ理由。
すなわち「グレーゾーンでのアイデア合戦」が成立した世界だったから。
JKという年齢のグレーゾーン、法律のグレーゾーンの中で様々なアイデア溢れる工夫をする店舗が続々と出てきて、経営者も利用者も色々な意味で楽しめて、儲かりました。
JKリフレの全盛期、私は中学生。
もしあの頃に女子高生だったら、絶対リフレ嬢になってます(笑)
この「グレーゾーンでのアイデア合戦」が、店舗と女性の供給過剰の中で煮詰まった挙句「ブラックゾーンでの本番合戦」になって、摘発や規制が進んでおしまい・・・
というのがまさに「性産業あるある」なわけですが、JKビジネスも既にこの地点に達しています。
目次
O閉店のショック
お風呂上がりにベッドでゴロゴロしながらスマホをいじっていたら、いつの間にか眠っていました。
つけっぱなしのTVでは、深夜のスポーツニュースが流れています。
掛け布団の中に潜り込んでいたスマホを手に取ると、Oの店長からLINEが届いていました。
「Oは今日で閉店します」
は?
ベッドから飛び起きます
O店長には既読つけずOで仲の良いGちゃんにLINEしました
すぐ既読がついて「急だけど、こういうのはよくあることだよw」と返事
マジかーと思いながら、冷蔵庫を開けて午後の紅茶を取り出す
グビリと一口
口の中に広がる苦いレモンの味
明日、Oに出勤するはずだったのに・・・
どうしよう
明日の予定が無くなった
っていうか、明日からの予定が無くなった
いつも通り明日出勤なら「だるいなー」と思いながら準備していたはずですが、いざ働き場所が無くなるとどうしようもない不安が襲ってきます
明日は、どこかのリフレ店へ体験入店に行こうか
池袋にあるA、A、C
秋葉原にあるH、J
何店舗か頭の中で候補が浮かびます
が、O以上に恵まれた環境があるように思えません
うわーどうしよう・・・・・
落ち着こう
とりあえず明日は、ジタバタせずに考えよう
明日は表参道に行って、お気に入りのカフェに行こう
そこで少し考えてみよう
甘いものを食べながら
明日の予定が埋まったので、少し落ち着きます。
Gちゃんと「これからどうするー?」みたいなLINEしながらマツコの深夜番組を観て、マンション下にあるマルエツプチでお菓子を買いました。
お菓子を入れたスーパーの袋を持ちながら、エレベーターで上がります。
Oで働けなくなったら、ここのマンション家賃だって払えなくなる。
誰か客に頼んで家賃と光熱費を払ってもらおうか。
思考がグルグルと回って落ち着きません
私が1人考えても仕方ないので、今日はもう寝よう。
買ってきたお菓子をスーパーの袋に入れたまま床に置いて、睡眠薬を飲む
しばらく寝れない覚悟で、ベッドへ入りました。
孤独、憂鬱、怒り
それを3つ足してもはるかに上回る希望
それこそが、リフレ嬢には必要
これからまた希望を持たなくては
Nが始まる
翌日のお昼過ぎ。
ゆっくり化粧をして、表参道へ。
表参道のカフェPで、甘~いものを食べながら、ぼ~っと1人考えます
私の年齢は、今年で19歳
リフレ嬢としては引退を迫られる年代ではあるが、守りに入るような年齢ではない
同年代のリフレ嬢の多くが、業界から居なくなりました
これから先、どう生きていけば良いか分からないけど、どう生きていくことも出来ないので・・・
良い人と出会って、養ってもらうしかありません
カフェのWi-Fiに甘えて、現実逃避するかのようにスマホで動画を観つづけていたら、LINEが届きました
Oの店長からです
「顔をスタンプで隠した新しい写真と、好きな番号3桁を送ってください。にゃんにゃんの22日から新しい店を始めます」
きたか
カフェで1人ガッツポーズ
何がにゃんにゃんかは分からないけど、これで心配は無くなった
お客さんは絶対に来る
後は私がどれだけお客さんから頂けるか
頑張ろう
今しか出来ないから、今頑張ろう
GちゃんからLINEが来ました
「18時から渋谷でOの子たちと飲むんだけど、えりすちゃんも良かったら来て!」
二つ返事で承諾し、表参道から渋谷へ向かいます
食事会開始
会場は、セルリアンタワー東急ホテルにあるB
今日の食事会に参加するメンバーは、19歳の私が最年長だが、1番リフレのキャリアが短い
実績も人気も可愛さも他メンバーとは圧倒的に私が劣るので、1番最初に店に行って皆を待っていようと考えました
約束の時間よりかなり前に到着。
セルリアンタワーの迫力にビビリながら、コツコツとヒールを鳴らしてBへ向かいました
ピカピカに光る床に映る私のシルエット
もっと痩せたい
Bに到着。
百戦錬磨のリフレ嬢たちは違いました。
私がお座敷に通されると
「お疲れSUMMER~!えりすちゃんが来たから乾杯しましょう!」
上座の真ん中に、人気No.1のMちゃんがドッカリと座っています
どこのアイドルだよ!って悔しくなるくらい可愛い完璧なスマイルを私にくれました
他のみんなも全員すっかり座席に揃っていて、1番隅の私の席だけぽっかり空いていたのです。
主導権を握られたような形で、食事会は始まりました
負けたくない
食事会で話されるテーマはOの総括と、Nについて
本当にこの人たちは、自分たちの仕事が好きなのだなーと感心しました
自分たちが頑張れば頑張るほど、収入が跳ね上がるゲームなのですから、好きにならないはずがありません
普段は高校の制服を着ている皆の、私服姿
ファッション雑誌から飛び出してきたかのよう
飲み物や料理を運びに来るBの店員たちも、この座敷はファッションモデルかアイドルの集団だと思っていることだろう
美味しい飲み物、美味しい食事
聞けば、ここでの会計は全て主催のMちゃんが持ってくれるそうです
推定月収800万円のMちゃん
身体を張ってリフレで稼いだ現金を元に、様々な事業を手がけています
現在、世界で1番お金を動かしているリフレ嬢な事は間違いありません
盛り上がるリフレ嬢たちの会話に、正直なところ、私はほとんどついていけませんでした。
ただぼんやりと皆の顔を交互に眺め、その話に耳を傾けて頷く。
私の隣に用心棒宜しく座ってくれたGちゃんが、通訳のように登場人物の名前やリフレ特有の専門用語が分からない私の代わりに話してくれている、そんな感じでした
彼女たちは、きわめて厳しい環境で戦っているにも関わらず「これから収入をどう伸ばしていくのか」「どうすればもっと効率良く稼げるのか」といった話を、精力的に語り合っていました。
全員、キラキラした可愛い見た目なのに、お金儲けのプロだなーというギラギラしたものを感じます。
私は、以前在籍していたリフレ店で「お店の看板」ともてはやされていたことがあります。
しかし、そんなキャリアはNでは何の役にも立ちません
私は、リフレ嬢という役柄に中身が全く伴っていませんでした。
経験も知識も、リフレ嬢としての美貌も不足していて、ここでの先輩リフレ嬢の会話は自分とは全くレベルが違う感じで、きちんと理解できません。
それ以上に、語られている内容や、動かしているお金の額が、自分が置かれている状況とあまりに違っていることにも打ちのめされていました。
かろうじて毎日10万円以上は稼ぎ続けているものの、まだまだ客数は安定せず、常連客が少ない。
オプションも上手く取ることができず、接客するたびに緊張して上手くリフレができない。
そこから何とか抜け出そうと必死に足掻いている私と比べて、この人たちは全然違う・・・・。
目の前で、リフレ嬢としての核の違いを見せつけられた気がしました。
私は19歳で、リフレ嬢としてのキャリアはまだ半年。
一方、Nの中心メンバーは、ついこの間18才になったばかりの子たちです。
しかしキャリアは、長い子で今年3年目
店の摘発や様々な規制騒動など一連の経緯の中で、海千山千の交渉力を兼ね備えた1年年下の女の子たち。
アンダー時代からこの業界の中心に居て「可愛い可愛い」ともてはやされてきた人気嬢ばかり
彼女たちを前にして、無力な自分と絶望的なほどの距離を感じていました。
ピッコロ大魔王とクリリンくらい力の差があります。
それでも、私は今Nでこの子たちと同じ土俵で戦えている。
Nは明後日から始まる。
「昔とほとんど何も変わらない」と言ってはいますが、新店なことは間違いありません。
オープニングキャストとして、皆同じラインからスタートです。
(この3ヶ月で、必ず追いついてやる)
そう心の中で意地を張っていました。
正直、それが精一杯でした。
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