リフレ嬢戦力外通告~クビを宣告された門限6時~
ナレーション:東山紀之
華やかなMAXの世界。本指名が取れるキャストには名誉と莫大な報酬がもたらされる。一方で、競争に敗れ、表舞台から去りゆくキャストがいる。
門限6時(通称ここな)18歳。JKMAX3期生。
彼女もその1人だった。
2017年5月10日、夕方4時。埼玉県越谷市のだだっ広いハイウェイを門限6時ママが運転するミニバンが走る。目的地は南越谷駅。
本日夕方6時から池袋東口にてMAXトライアウトが行われる。昨晩は興奮で眠れず睡眠2時間。明らかに目は充血していたが、門限6時のテンションは高かった。今朝録音したばかりのカセットテープを車内フルボリュームで流す。
「この歌好きなんです」
そう言って選んだのは「Don’t Give Up Yourself !!」(HAN-KUN)。門限6時がかつて現役時代に自身が目覚める際のケータイアラームとして使用していた曲。まさに門限6時の今の心情そのものだ。
本気になっちゃって
いっちょツッパしてこうぜ未来
誰かの後付いてっても変わらない
信じるか否かは己次第さ!!
Don’t Give Up Yourself !!
本気になっちゃって
いっそ全部変えちゃうくらいの夢を持って行け
武蔵浦和駅で埼京線に乗り換え、向かう先は池袋東口。2週間前にMAXを戦力外になった少女が、再びMAXへの切符を掴み取ろうとしている――。
トライアウトから10日前。
2017年4月20日。
12-15のシフトで挑んだ門限6時のリフレはあまりにも無惨だった。
一縷の望みを託して入ったレンタルルーム24。打者3人(30分回転コース)に対し、本塁打、本塁打、本塁打と、アウト1つすら奪えずに降板。規定回数の15時まで持たず13時半ノックアウト。
次回シフトを聞くには残酷すぎる結末に門限6時は「ごめんなさい」と、ただただ俯くしかなかった。
振り返ってみれば、門限6時がMAXで輝きを見せたのはわずかだった。2017年3月3日ひな祭りに体験入店。18歳の誕生日を迎えた直後の若さ、お客様のご要望に忠実な七色オプションに加え「注射を待つ子ども」のような不安げな顔が武器。“MAXのランディ・ジョンソン”とメジャーのスーパースターになぞらえて期待された。
体験入店初日、13-18のシフトで14-15 60分 セントラル406 がリフレ初登板。30分延長+OP****円と上々のデビューを果たし、出勤終了後にはマイクロビキニ着用でヒーローインタビューを受けた。
その後も門限6時は危なげないリフレを続け、何度もMAXの危機を救った。出勤3回目には本指名がリターン。ゴールデンルーキーの活躍に、MAXやお客様は更なる期待を膨らませた。
だが、それも一瞬だった。デビューから5日目、12-16のシフト。12-13 60分 24の601 にて玉パンツを部分断裂。自身の怪我には至らなかったものの、残りの13-16を、玉パンツ無しで登板。その日の精算終了後、戦力外通告された。
MAX入店から、わずか5日。18歳24日という若さで、クビを言い渡されたのだった。
「失敗してしまってごめんなさい…。申し訳なくて…」
それでもリフレを続けたい、諦めきれない門限6時の生き残りを懸けた壮絶な戦い。
MAXを諦めるか、MAXにしがみつくのか…。
支えてくれたお客様のため、育ててくれた両親のため…。
人生の分岐点に立たされた門限6時。運命のトライアウトの結末は…
ドキドキしながらトライアウトの結果待ってます(´•̥ω•̥`)
— ここな(門限6時)@JKMAX戦力外通告 (@jkmax_kkn) May 10, 2017
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